Side Stories: 建築と喪失
本書は、八ヶ岳美術館で開催中のアバロス村野敦子写真展「Side Stories: 建築と喪失」をもとに、未展示写真を含む約84点の写真、作家自身によるテキスト、展示構成を担当した建築家・榮家志保、本書の編集・デザインを担当した佐伯達也によるテキストを加え、一冊の本として再構成した写真集です。
写真家・アバロス村野敦子は、阪神淡路大震災で倒壊した祖父・村野藤吾の自邸への追憶を起点に、それまで撮影してきた建築の写真群を、自身の「体験」のイメージとして見つめ直しています。ここに写されているのは、「記録」としての完成された建築の姿ではなく、失われ、転用され、侵食されゆく建築、そして今も誰かの日常を受け止め続ける建築の姿です。ここにおいて写真は、建築をただ記録するためのものではなく、そこに残された時間や記憶に触れ、対話するための手段として現れています。
■目次
アバロス村野敦子「Side Stories: 建築と喪失」
Story 1: Sculpt
Story 2: 現存せず(建築の看取り)
Story 3: 祈り
Story 4: New Home / 新しい家
Story 5: 建築が語るもの
Story 6: Rest Pavilion
Story 7: The Balcony Scene
あとがき
榮家志保「展示構成について」
佐伯達也「建築はことばなく立つ」
村野藤吾作品年表など
著者:アバロス村野敦子、榮家志保、佐伯達也
出版社:FORGET BOOKS
サイズ:B6
ページ数:148
発行年:2026.06
