建築設計競技選集 全3巻セット Evolving Architecture 1945-1960/1961-1985/1986-1990
コンペの歴史は古い。コンペにはエネルギーが必要だ。振り返ってみると、これまでにコンペに費やされてきたエネルギーは、想像を絶する程、恐らく天文学的数字の量になるに違いない。しかしまた、コンペは残酷なものでもある。多数の中で、陽の目を見て実現されるのは一等の案だけ、ただ一点なのだ。あとは消え去るのである。しかし、消え去ったあとには何も残らないかというと、実はそうではないのだ。長い歴史のほんの最近のことではあるが、応募作品が展示されたり、作品集が発刊されることがある。あるいは、二等や三等とどう競ったか、記録が発表することがある。また、落ちた作品を本人が別の機会に発表することもある。そういう作品から、時によってその時代の流れが読み取れて、その時代の貴重な記録となることがある。一等の結果は保守的なものであっても、落ちたものの中に革新の芽生えを見ることもある。あるいは逆に、新進の作品が勝った時でも、根強い保守派の存在に気付くこともある。落ちた案にも時代の潮流が表出していて、まことに興味深いのである。
■1巻:世界平和記念堂・仙台市公会堂・広島平和 記念館・神奈川県立鎌倉近代美術館・東京都庁舎・神奈川県立図書館、音楽堂・国立国会図書館・シルクセンター国際貿易観光会館・横浜市庁舎・京都会館
■2巻:東京カテドラル聖マリア大聖堂・国立劇場・国立京都国際会館・日本武道館・浪速芸術大学学園・最高裁判所庁舎・名護市庁舎・建築会館・荻須記念美術館・駒ヶ根市文化公園施設群・日本火災海上軽井沢厚生寮・全労済会館
■3巻:第二国立劇場・藤沢市湘南台文化センター・東京都庁舎・久屋大通公園モニュメント・世田谷区宮坂地区会館・星田アーバンリビング・坂本龍馬記念館・関西国際空港旅客ターミナルビル・青山製図専門学校1号館・大阪国際平和センター・東京国際フォーラム・日仏文化会館・埼玉県平和資料館
著者:
出版社:メイセイ出版
サイズ:A4変
ページ数:224
発行年:1995.01
