客家民居の世界 孫文、トウ小平のルーツここにあり
■目次
序言
はじめに 片山和俊
・ 福建省・広西省・広東省周辺図と調査リスト
・ 客家のすがた 木寺安彦
1章 客家の由来「客家住居覚え書き」 茂木計一郎
・三つの謎から始まった客家を訪ねる旅
・人びとの生活を暖かく包み込む
・中原から移住した漢民族
・孫文・トウ小平・胡耀邦・・・等、多くの著名人を輩出した客家
・長く重い歴史をかかえた客家の移住
・中国史年表と客家の移住
2章 土楼民居と集落 片山和俊
・未知との遭遇
・土楼の拡がり
・土楼民居の空間と基本構造
・土楼を築いた人たちの暮らし
・福建省の客家-福建土楼・客家土楼が混在。古く懐かしい空間。
塔下村/田螺杭/雨傘楼/二宜楼/厥寧楼/西爽楼/培田村(九庁十八進式)
・江西省の客家-近寄りがたく、守り戦う姿勢の土楼。
関西新囲・関西老囲/燕翼囲/磐石囲/敦叙囲/田心囲/東生囲
・広東省の客家-福建・江西省、沿岸諸都市の影響を受けた多様な土楼。
徳馨堂/隷華居/仁厚温公祠/敦裕堂/潮源楼/聯慶楼/永成保障楼/満堂囲/大万世居/蘇家囲
・香港の墓
曾大屋(新界沙田)、吉慶囲(新界錦田)
3章 街と建築「客家と関わりの深い街」 片山和俊・稲葉唯史
・古橋-人と人をつなぐ屋根つき橋 稲葉唯史
水墨画にも似た風景の中の雲龍橋
世界の屋根付き木造橋
橋の役割
・古街-水運流通の結節点 長汀 稲葉唯史
遷移する民
客家の人びとの生業
山岳地域の中心地-長汀
長汀県伝統街区-建設街
煙草の生産地-沈坊
風土とともに生きる
・騎楼-チャイニーズ・バロックの空間-騎楼の命運 片山和俊
騎楼の系譜
中国南部都市の騎楼
騎楼の構成と発生
騎楼の命運
4章 生活と道具 尾登誠一
・自然と共生しながら集う共同体
・生産に関わる民具は多く、家具調度類は簡素で少ない
福建省・広東省客家民居の家具調度と民具
火を中心に暗いが温かさを感じさせる厨房
家族単位で集い多目的に使用される食堂・居間
プライベートが確保される寝室
生活欲求から生まれた日常具
コミュニティの核となる井戸と石具
サスティナブルな竹の文化
自然と同化する協働のための農具
おわりに 片山和俊
客家土楼民居 調査の記録 片山和俊
用語解説 朱暁雲
参考文献
著者略歴
著者:茂木計一郎、片山和俊、木寺安彦(写真)
出版社:風土社
サイズ:A4
ページ数:247
発行年:2008.11
