復興の風景像
被災地の産業や生活の再生、直面する人口減少や高齢化社会問題、これらをランドスケープの再生から考えることは、震災からの復興のみならず、将来の地域や都市デザインと考えるための最先端ツールとなるだろう。第一線で活躍する気鋭のランドスケープアーキテクトたちが提案する必須のデザインコンセプト集。
■目次
・イントロダクション ランドスケープ再生を通じた震災復興 武内和彦
・chapter 1 「生存」のランドスケープを創出する
咄嗟のランドスケープ/「高さ」の風景
生存・救済のための公園緑地/グリーンケアプロジェクト
メモリアルの森・広場づくり/津波の記憶の継承
・chapter 2 「生業」と「生活」のランドスケープを再興する
水産業のレジリエンスと景観/21世紀の日本型田園都市の形成
被災農地の転用/森・里・海の連環
グリーンforキッズ/グリーンforシニア
コミュニティ再生と景観づくり/防災施設の景観化
「いなす」デザイン/グリーンインフラの構築
復興のランドフォーム/グリーンエンジニアリング
デジタルアーカイブズ
・chapter 3 持続可能な「生圏」のランドスケープを展望する
自然環境のモニタリング/土地と景観のプロファイリング
生活の基盤となる景観の再生/沿岸部におけるモビリティの向上
流域を単位とした地域環境像/新しいコンセプトのパーク
バックアップ都市の関係構築/地域資源の新たな活用を通じた風景の自立
著者:日本造園学会東日本大震災復興支援調査委員会
出版社:マルモ出版
サイズ:B5
ページ数:135
発行年:2012.05
