
Aqua-scape The Nature-oriented Architecture of Ryumei Fujiki 「アクアスケープ」展 藤木隆明の自然指向型建築
テキスト英語・日本語
イギリスのBeam Galleryにて10月23日まで開催中の「アクア・スケープ展:藤木隆明の自然指向型建築」の展覧会カタログに日本語を加えて再編集したもの。2006年の越後妻有アートトリエンナーレで発表された「アクアスケープ」が評価され、イギリスで形を変え紹介されることとなった。
「アクアスケープ」とは、水のように柔らかく不定形で、クラゲのように骨の無い建築を目指して、全てをプラスチック素材のみでセルフビルドされた実験建築。イギリスではポリカーボネートと中空ファイバー状のポリエチレン・クッション材のダブルスキンで構成されたものが芝生上に展示された。
また、展覧会では工学院大学藤木研究室とF.A.D.Sでこれまで取り組んできた実験的なプロジェクトを、着想を得た自然に由来するキーワードでカテゴライズし、模型やパネルが多数展示された。
本書は、「アクアスケープ」を制作する際に用いた型紙を表紙カバーとしてデザインするなど、
展覧会の要素を凝縮したコンセプト・ブックとなっている。新しい環境建築のカタチや
可能性を示した美しい一冊。
著者:藤木隆明、佐藤由紀子、ロバート・パウエル
出版社:Beam
サイズ:180×180
ページ数:112
発行年:2009.08