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アーキテクチャとクラウド 情報による空間の変容

セール価格 1,650円(税込)

コンピュータのシステムやプログラム、インターネットのサービス、人間をコントロールする環境管理型の技術、社会やモノの構造・深層、そしてそれらの設計などを意味し、近年、多様な場面で使われている「アーキテクチャ」。また、多様な展開をしているGoogleや、インターネットに常時接続可能な環境がインフラストラクチャーとして整備された今「クラウド」と呼ばれるネットワークのあり方が現実化している。クラウドによる変革は、かつての電力によるそれにたとえられ、社会や産業の構造、都市や国家のあり方を変えるだろうとも言われている。情報環境のアンビエント化・インフラ化が、地球規模でスピーディに進行し、生活やコミュニケーションのあり方、内面の領域にまで深く関わりつつある中で、建築・都市・空間はどう変容していくのか。それぞれを専門とした著者による、対談・インタビュー・リサーチなどを収録。

■目次

・原広司×池上高志

 生物メタファーではない抽象的な生命

 内容と表現/構造とエフェクト

 特異点の現象

 風と共にある建築/サウンドスケープ

 均質空間・ガルダイア・離散的集落

 愛されるシステム

 生命の履歴

 建築の倫理・科学の倫理とアーキテクチャ

・吉村靖孝×塚本由晴

 新世代情報アーキテクチャの空間と実空間

 建築におけるクラウド

 地域の時間・地域の発見

 「パブリック」と社会設計

 今再び様式と総体性

 工学主義とプラグマティズム

 クライアント固有の歴史

 文化人類学的な知性が蓄積された建築

 建築の生態系

 ヴァナキュラー建築のあり様

・柄沢祐輔×掬矢吉水

 均質空間と離散空間

 Google的一望性

 地図と認知、非ユークリッド的なユークリッド空間

 分裂的自己と内部観測

 離散空間の経験

 アルゴリズム建築の美学の可能性

 ネットワーク構造の編み換え

・森川嘉一郎

 「趣味」のアーカイブを目指して

 人の流れと界隈

 ウェブと現実の都市の流動性

・藤村龍至+東洋大学藤村研究室+東京理科大学藤村ユニット

 「THE 2.0 CITY」

 検索可能性=図式的明瞭性/遭遇可能性=空間的刺激

 ユビキタス/レガシーシステム

 スプローリング/シュリンキング

 トップダウン/クラウド

・大山エンリコイサム×南後由和

 都市空間と情報空間の一元化

 ハブとリンク/タギング

 リンクの動作と痕跡

 都市論的・社会学的空間読解

 物理的レイアウトの操作・転用

 アーキテクチャによるアウトプットの変容

 進行形のグラジェントマップ

 コンテクストの観察と改編

 アーキテクチャの把握、表層との架橋

 「顔」と認証/匿名性と「自由」

写真・構成:浦部裕紀

著者:原広司、池上高志、吉村靖孝、塚本由晴、柄沢祐輔、掬矢吉水、森川嘉一郎、藤村龍至+東洋大学藤村研究室+東京理科大学藤村ユニット、大山エンリコイサム、南後由和、浦部裕紀

出版社:millegraph

サイズ:B5

ページ数:111

発行年:2010.10