日本建築の自画像 探求者たちのもの語り
香川県立ミュージアムで2019年9月から12月まで開催された展覧会の図録。「日本建築」というイメージを、建築史家・建築家・地域の人々、という三つの視点による複数のまなざし=『自画像』として紹介。『日本建築』を取り巻く時代背景や思想にも注目し、さらに瀬戸内や沖縄といった地域からみえる、『日本』のありようにも目配りすることで、改めて『日本建築』とは何かを問いかける。
■目次
・第一の自画像:アイデンティティを求めて 生み出された歴史
いつも自画像は描いてきた 藤森照信
和風建築というイメージ
洋風建築との出会い/博物館・博覧会から見えてくるもの
伊東忠太の発見した日本
法隆寺の発見/アジア旅行と建築進化論
紀元二千六百年のイセ
アクロポリスとしての伊勢神宮/神明造、統合イメージの拡散
根元の建築
原型としての展示根元宮造
竪穴住居 コミュニティのシンボル
・第二の自画像 : 建築家たちの日本 伝統からの創造
「日本的なもの」をめぐる戦時下の闘い 松隈洋
帝冠式と日本趣味
帝冠式とその周辺/帝室博物館コンペ
過去の構成から空間の発見へ
木組の美の称揚/空間の発見/一つの到達点と拡散
形への最接近
混在併存/本歌取りからいつか見た建築へ
・第三の自画像 : つむぎ出された日本 地域、風土、コミュニティ
集落・共同体への視線の系譜 青井哲人
海の建築、山の建築
海の建築/山の建築
生き続ける民家
四方蓋造の生態/民家を使いこなす/民家型構法
建築に現れた風土、沖縄の建築
鎌倉芳太郎のみた沖縄/新たな伝統の再生
コミュニティの生態学
生態を支えるモノとネットワーク
宇多津、港町の変様と多様な生業
直島、創出された環境を継承する
女木島、固有の環境に立ち向かう
女木島1967年、デザインサーヴェイから半世紀をへて
モダニズムとコミュニティ
四国と東京で
・香川における建築とアート グローカルな文脈で捉える
ケン・タダシ・オオシマ
著者:
出版社:香川県立ミュージアム
サイズ:A4
ページ数:369
発行年:2019.12
