青淵文庫保存修理工事報告書
1925年に、飛鳥山に竣工した青淵文庫は渋沢栄一の薫陶を受けたひとびとが傘寿の祝いを兼ねて贈った建物である。設計者は田辺淳吉で、鉄筋コンクリート造の初期技術と煉瓦とが組み合わされたもので、施工は清水組(現・清水建設)が行った。端正なプロポーションと前面にテラスを張り出し、装飾タイルが見事で、開口の上には「竜」「柏」「壽」をモチーフとしたステンドグラスが美しくデザインされている。
本書はこの青淵文庫の本格的な保存修理工事の報告書で、同建物の歴史、変遷、そして工事内容を収めたものである。当時の技法や材料を最大限継承するため、石工事、露台の補修、タイルやステンドグラスの修復、サッシやガラス窓の保全等、膨大なエネルギーをかけた工事を微細なところまでもらさず報告している。
■目次
・建造物の概要
・事業の概要
・修理工事の概要
・調査と修理
・構造診断
著者:
出版社:渋沢青淵記念財団竜門社
サイズ:A4
ページ数:450
発行年:2003.03
