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バイヨン寺院全域の保存修復のためのマスタープラン

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バイヨン寺院はクメール民族が創出した最もユニークで傑出した世界文化遺産の一つです。そして、さらにバイヨンはアンコール王朝の最も繁栄した歴史と伝統文化の証であること、アンコール-シェムリアップ地域の住民のみならずカンボジア国民全体の生きた信仰の場であること、そして現在のアンコール観光の中心であること等によって、カンボジアにとって最も重要な遺跡の一つとなっています。ところが、バイヨンはアンコール遺跡群の中でも最も劣化、崩壊の危機に瀕した遺跡でもあります。このため、保存修復のための総合的な指針としてのマスタープランの必要性が痛感され、その策定自体が長期的なプロジェクトになると考えられました。バイヨンのみならずクメール建築全体の調査研究と、クメールのオリジナルな造営技術の理解の上に、修復工事を進めることの必要性が認識されました。本書は10年以上に及ぶバイヨン寺院の修復工事のためのマスタープランをまとめたものである。

□目次

■序論

・第1章 目的、方法、構成

・第2章 バイヨン寺院の現況と保存修復への課題

・第3章 バイヨン寺院の破損と劣化

■本論

・第1章 バイヨン寺院の保存修復と活用のための基本理念

・第2章 バイヨン寺院の修復計画

・第3章 バイヨン寺院の保存活用計画

・結論

■付録

バイヨンシンポジウム/バイヨン寺院の3次元デジタル保存調査報告/バイヨン寺院の美術史調査報告/バイヨン寺院の考古学調査報告/バイヨン寺院とアンコール・トムの都市計画調査報告/バイヨン寺院建築構造調査報告/バイヨン寺院の岩石学調査報告/バイヨン寺院の保存科学調査報告/バイヨン北経蔵修復工事の評価/バイヨン寺院修復のための各専門工事標準仕様/バイヨン寺院のメンテナンス活動/バイヨン寺院の崩落石材調査/バイヨン寺院の危険箇所のモニタリングとその応急処置

・カラー図版

著者:

出版社:JSA(日本政府アンコール遺跡救済チーム)

サイズ:A4

ページ数:638

発行年:2005.06