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村野藤吾建築設計図展カタログ 8 文化遺産としての村野藤吾作品

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2006年、広島市の「世界平和記念聖堂」が、戦後の建築として初めて国の重要文化財に指定された。その他にも、2005年に宇部市の「渡辺翁記念会館」が国の重要文化財に指定され、2003年には尼崎市の「大庄公民館」が国の登録文化財に指定されている。同じく2003年に近代建築の保存についての国際組織DOCOMOMO日本支部が選んだ、日本に現存するモダニズム建築100選の中には、5つの村野作品が入っている。こうした近年の村野藤吾作品への評価の高まりを受けて、第8回村野藤吾建築設計図展は「文化遺産としての村野藤吾作品」をテーマとしている。文化財として認定された上記作品と1970年までに竣工した重要作品の合計10作品を選び、多比良敏雄の写真とあわせて、京都工芸繊維大学が所蔵する図面・スケッチ類を紹介する。

■目次

・ごあいさつ

・村野藤吾と「文化財」概念 石田潤一郎

・文化遺産としての村野藤吾作品 竹内次男

・作品図版

1.森五商店東京支店(1931年)近三ビルを受け継ぐ 大平滋彦

2.宇部市民館(1937年)激動の昭和初期に残された名作 砂野秀裕

3.大庄村役場(1937年)大庄村役場-その民衆の形と公共の形- 笠原一人

4.世界平和記念聖堂(1953年)祈りの造形が求めたもの-村野藤吾の近代建築- 松隈洋

5.都ホテル佳水園(1959年)継承・持続の姿勢 西村征一郎・佳水園雑感 川畑博美

6.早稲田大学文学部校舎(1962年)早稲田大学文学部校舎-1962年のけがれなき学び舎- 上林功

7.日本生命日比谷ビル(1963年)文化財としての日本生命日比谷ビル 福原和則

8.甲南女子大学(1964年)六甲山麓の景観を彩るキャンパスの校舎群 甲南女子大学 山田雄祐・甲南女子大学キャンパス建築群にみる村野のものづくり 神戸嘉也

9.千代田生命本社ビル(1966年)文化的価値の継承-千代田生命本社から目黒区総合庁舎へ- 降旗千賀子

10.西宮トラピスチヌ修道院(1969年)修道院という世界にふれて 川畑博美・シトー会西宮の聖母修道院-西宮トラピスチヌ修道院- 奥藤圭造

・インタビュー

・藤森照信氏に聞く「村野藤吾と日本近代建築」 聞き手 松隈洋

・堀勇良氏に聞く「村野藤吾作品の重要文化財指定をめぐって」 聞き手 松隈洋

・図面リスト

・村野藤吾建築作品リスト(1970年まで)

・謝辞

著者:竹内次男、松隈洋総括

出版社:京都工芸繊維大学

サイズ:A4

ページ数:152

発行年:2006.12