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ねもは 01 絶版 建築ブックガイド40

セール価格 1,047円(税込)

大学院生や建築家、建築史の研究者を目指す者など、主に1980年代生まれの若い書き手が集まり刊行された建築同人誌。第1号となる本書は、今では入手困難でありながらなお建築を考える上で有用となるであろう建築系絶版本の見取り図としてまとめらた特集。一部再版されているものも含まれるが、40点の名著を取り上げ解説。特集以外にも若い書き手によるエッセイ3題を収録。

■目次

・批評

『建築は兵士ではない』鈴木博之/不可欠な建築へ 市川紘司

『現代建築愚作論』八田利也/アイロニカルからツンデレへ 橋本健史

『塔の思想』マグダ・レヴェツ・アレクサンダー/意志の原形質としての塔 長田達朗

『建築2000』チャールズ・ジェンクス/ポスト・ヒストリーの未来史 菊地尊也

『少数派建築論』宮内嘉久/激動期の建築ジャーナリズム 黒川大輔

『バウハウスからマイホームまで』トム・ウルフ/建築家に矛先を向けたニュージャーナリズム 鈴木克哉

『国学・明治・建築家』中谷礼仁/「表現されたもの」として世界をみること 岡村和明

・歴史

『ゲニウス・ロキ』クリスチャン・ノルベルグ=シュルツ/反近代としての建築的場所論のはじまり 島矢愛子

『造型と構造と 山本学治建築論集2』山本学治/山本学治を知っていますか 高橋良輔

『建築心理学序説』ハインリッヒ・ヴェルフリン/建築における「表出」の模索 市川紘司

『幻想の建築』U・コンラーツ+ハンス・G・シュペルヒ/建築において、幻想を見る 佐久間雄基

『建築家とパトロン』 フランク・ジェンキンス/建築家とパトロンとメディア 阿部篤

『大聖堂の生成』ハンス・ゼーデルマイヤ/大聖堂、エルサレムの「模造」としての 岡村和明

『アート・キッチュ・ジャパネスク』井上章一/「日本ファシズム」建築の神話解体 市川紘司

・理論

『形の合成に関するノート』クリストファー・アレグザンダー/乗り越えられるべきデザイン原論 連勇太朗

『個室群住居』黒沢隆/個室群住居が必要な社会とは 森田悠詩

『生態建築論 物質と精神の架け橋』パオロ・ソレリ/複合・小型・持続の理想都市論 市川紘司

『建築に何が可能か』原広司/建築の新しさに向けて 中井茂樹

『環境としての建築』レイナー・バンハム/忘れられたものに建築史的居場所を与えること 高橋良輔

『代謝建築論 か・かた・かたち』菊竹清訓/引き継ぐべき「かた」 西村祐人

『続住宅論』篠原一男/創作の位置はどこに 吉本憲生

『日本列島の将来像』丹下健三/丹下健三の「葬送」 辻琢磨

『健康な建築 イマジネイティブな生活空間を求めて』内井昭蔵/病的な想像力でない建築? 市川紘司

『日本列島改造論』田中角栄/「建築=政治」だった時代の国土構想 岡村和明

『ショッピングセンター計画』V・グルーエン+R・スミス/ショッピングセンターを読み返し、都市の時空間を書き換える 山道拓人

・記録

『建築と写真の現在』TNプローブ編/写真の側から語られる建築へのまなざし 大橋秀允

『記憶の形象 ー 都市と建築の間で』槇文彦/都市経験から説かれた集合体論は今も生きる 千葉光

『日本建築宣言文集』藤井正一郎・山口廣編/あの時代の人たちが考えていたこと 島矢愛子

『二十一世紀の日本』早稲田大学二十一世紀グループ編/近代の超克と国土モデル 岡村和明

『二十世紀建築研究』二十世紀建築研究委員会編/経験的記述のトライアルシューティング 菊地尊也

『近代主義を超えて』松葉一清/ポストモダンの時代的レポート 市川紘司

『最終講義・建築の生産とシステム』内田祥哉/建築の手法としての「オープンシステム」 関野阿希子

『チーム10の思想』アリソン・スミッソン編/ポストCIAMとしてのミクロへの視点 大橋秀允

・その他

『雪あかり日記』『せせらぎ日記』谷口吉郎/戦争前夜建築巡礼 「意匠心」を巡る手記 千葉美幸

『建築と日常 No.0』長島明夫編/ゼロ年代最後に創刊した個人誌の可能性 加藤拓郎

『テトラスクロール』バックミンスター・フラー/フラーの思想におけるゆるやかな構造 林盛

『生きものの建築学』長谷川堯/アマチュア動物建築評論の描いたスケッチ 市川紘司

『家相の科学』清家清/旧来の住居学と近代の建築学 岡村和明

『裏から見た現代住宅』バーナード・ルドフスキー/文明と近代生活批判 岡村和明

『真夜中の家』植田実/真夜中の家、ベッドの上まんじりともできず境界について悩む 斧澤未知子

・Essay

大室佑介「同世代の橋ーU-30展覧会についてー」

2010年夏の大阪にて催された「U-30 30歳以下の若手建築家による建築の展覧会」。

その出展者自身による展覧会総評。

斧澤未知子「私の考えによると(現象とその表面、都市)」

皮膚・衣服・都市、その関係を巡る文体と思考。

加茂井新蔵「疑似建築試論2 キャラ化する建築/家」

建築学生の卒業制作を論じた『review 001』(2010)発表の同名論文の続編。

アンビルド建築の今日的在り方を分析する。

著者:市川紘司

出版社:ねもは

サイズ:A5

ページ数:176

発行年:2010.12