村野藤吾研究 第02号 2011年
京都工芸繊維大学美術工芸資料館が2010年より発行している「村野藤吾研究」の第2号。本号では、近年研究会のメンバーが学会で発表した村野藤吾に関する論文の再録のほか、「研究ノート」として書き下ろした論考3本を掲載し、さらに村野と関わりの深かった人物へのインタビューや回想記4本を掲載している。図面資料の分析を通じた村野藤吾の設計プロセスや、これまであまり知られていない戦前・戦中期の村野の建築活動の概要や個別の建物の建築主との関係、さらにかつて村野事務所の所員らが間近に見た村野の創造の現場などが、明らかとなっている。
■目次
刊行にあたって 石田潤一郎
第1部:村野藤吾の図面資料
・西山記念会館における村野藤吾の設計過程に関する研究
角田暁治・福原和則・竹内次男
・西山記念会館における村野藤吾の設計過程に関する研究 補論
角田暁治
・日本生命日比谷ビルにおける村野藤吾の設計過程に関する研究
福原和則・竹内次男・船越暉由
・日本生命日比谷ビルにおける村野藤吾の設計過程に関する研究 補論
福原和則
第2部:研究ノート
・村野藤吾における建築経済学的思考
石田潤一郎
・建築資料としての作品パンフレット -柳眞也氏蒐集の村野作品パンフレット-
西島業士
・戦前期村野藤吾作品に関する基礎的研究 -雑誌掲載作の解明を中心に-
平井直樹・石田潤一郎
第3部 関係者の回想
・回想記「村野先生とのことなど」
長谷川弘
・まぢかで見た村野藤吾
インタビュー 柳眞也
・内側から見た村野事務所
インタビュー 斎藤格司
・「新高輪プリンスホテル」「松寿荘」の設計について
インタビュー 伊原國雄・大泉武雄
著者:村野藤吾の設計研究会
出版社:京都工芸繊維大学
サイズ:A4
ページ数:112
発行年:2011.03
