建築を広く、時には深く 深尾精一先生退職記念論集
東京都立大学(現・首都大学東京)にて永く教職に携わってきた深尾精一の定年退職記念集。建築構法を専門とし、モデュラーコーディネーションや学校建築の研究に取り組んできた氏のこれまでに発表されてきた文章と作品を収録している。造本も研究対象であるグリッドを可視化しデザインしたもの。
■目次
・刊行の経緯
・深尾精一さんの研究 内田祥哉
・I グリッドとモデュラーコオーディネーション
納まりとにげ/グリッドの重ね合わせ
寸法調整におけるグリッドの機能に関する研究
モデュールって何のこと?
・II 集合住宅の構法
集合住宅の設計・建設手法と長期の耐用性
集合住宅におけるサポート・インフィル分離
変革期に挑戦する多彩なヨーロッパの集合住宅建築
可変住空間
・III 建築ストックの活用
ストック活用型社会における建築学の方向
壊さない時代、壊せない時代
団地の活性化の展望と想い
あさってまでの建築とおとといからの建築
・IV 建築一般構造
南蛮渡来の囲われた茶室
桟瓦考/黄金の茶室の復元
日建設計のディテールについて
1978年伊豆大島近海地震による体育館の天井落下について
木造住宅の仕上げ・外壁を考える
繁柱の家 建設記
建築の縄張り
・V 寄稿 深尾先生のこと
安藤正雄/松村秀一/瀬川康秀/藤田香織/門脇耕三
・作品篇
武蔵大学科学情報センター
繁柱の家/実験集合住宅NEXT21
首都大学東京21世紀COEプログラム
「巨大都市建築ストックの賦活・更新技術育成」
階段一体型エレベーター付加システム試作実験棟
沓掛の家
GUP10建方実験棟
西永福の家/軽井沢朗読館
・編者あとがき 角田誠
・深尾精一先生 略年譜
・東京都立大学・首都大学東京深尾精一研究室在籍経験者一覧
著者:深尾精一
出版社:深尾精一先生退職記念事業準備会
サイズ:190×135
ページ数:376
発行年:2014.03
