
新装版 バウハウス叢書 全14巻セット
ヴァイマールからデッサウに移転した1925年から刊行が開始された「バウハウス叢書」(BAUHAUSBÜCHER)は、グロピウスとバウハウスの基礎教育を支えたL・モホリ=ナギの共同で企画・編集がなされた。
「すべての造形領域は相互に密接に関連しており、専門分野に縛られた現代人に多方面にわたる論考を提供し、その視野を広げること」を理念に掲げたこの叢書は、バウハウスで教鞭を執ったパウル・クレー、ヴァシリー・カンディンスキー、オスカー・シュレンマーばかりでなく、当時最先端の芸術運動を担ったピート・モンドリアンやテオ・ファン・ドゥースブルフ、アルベール・グレーズやカジミール・マレーヴィチらを著者に迎えるなど、まさにバウハウスの多様性を象徴する企てだった。
叢書のラインナップは当初40タイトル以上を予定していたとされるが、バウハウス解体のため、最終的に刊行されたのは14巻のみ。しかしながらまさしく「未刊のプロジェクト」であった本叢書は、モダン・デザインの基本図書として現代まで長く読み継がれている。
著者:ヴァルター・グロピウス、L・モホリ=ナギ、利光功、宮島久雄、貞包博幸日本語版
出版社:中央公論美術出版
サイズ:B5変
ページ数:
発行年:2020.09