
note。 花重リノベーション
マル・アーキテクチャによる改修プロジェクト「花重リノベーション」における、その時々で「note。」という形でまとめた彼らの思考の断片を、1冊の書籍の中に散在させたドキュメント。
解体前から工事中、完成に至るプロジェクトの変遷を追った写真、協働者や同時代を生きる建築家との対話を通して、批評を取り込み、自分たちの思考を多面的に浮かび上がらせることを試みている。マル・アーキテクチャが目指す「変化し続ける動的な建築」について、その可能性を彼らが模索する様子が描かれた一冊。
■目次
note。1/残るものと残らないもの
contribution。たいとう歴史都市研究会/花重の伝統的建造物調査から保存方針案の共有へ
description。マル・アーキテクチャ/保存再生した4棟と、新設したテラスについて
note。2/土壁に触れ、みな喋る
note。3/外に溶け、空に消える
dialogue。平田晃久/花重=自由な建築
dialogue。山田紗子+鈴木心/花重=統制された建築
note。4/誤差0.01mmの世界
dialogue。金田充弘+鈴木芳典/奇跡の60mm
note。5/人間の居場所としての表明
dialogue。藤森泰司+石橋亜紀/転機となった打ち合わせ
dialogue。大野暁彦/庭が死ぬか、生きるか
note。6/時間の糊代
note。7/古さをまとう
dialogue。平田晃久/響いていますか
dialogue。山田紗子+鈴木心/フレームという補助線
note。8/息の長い秩序
dialogue。藤森泰司+石橋亜紀/花、建築、家具、、、穴
dialogue。金田充弘+鈴木芳典/ボルトが出てきてギョッとする
note。9/建築の動的平衡
note。10/複雑なまま、曖昧なまま
dialogue。金田充弘+鈴木芳典/建築の整理整頓
dialogue。藤森泰司+石橋亜紀/建築との距離感
note。11/ざわざわ
dialogue。金田充弘+鈴木芳典/建築家と構造家
dialogue。大野暁彦/関係性を扱うこと
note。12/五線譜を引く
dialogue。山田紗子+鈴木心/律と、五線譜がない音楽
dialogue。大野暁彦/MARU。のアイデンティティ
note。13/マウスのツルツルとザラザラ
dialogue。山田紗子+鈴木心/名付けられる前の存在として
dialogue。藤森泰司+石橋亜紀/普通の先、道具の先
dialogue。平田晃久/今日の建築
note。14/前に出るか、後ろに回るか
epilogue。高野洋平+森田祥子/動き続ける建築
著者:高野洋平+森田洋子
出版社:マル・アーキテクチャ
サイズ:B5
ページ数:360
発行年:2024.07