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Thomas Herzog: Architecture + Technology トーマス・ヘルツォーク

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代官山ヒルサイドフォーラムにて展覧会「トマス・ヘルツォーク:建築+テクノロジー」が開催されたが、これはドイツの建築家、トマス・ヘルツォークを日本に本格的に紹介する始めての試みであった。環境の世紀といわれる21世紀にあって、彼の長年にわたるエコロジーへの取り込みが今後ますます重要度を増すことは、改めて言うべきことでもないだろう。近年では2000年のハノーバー万国博のシンボル・パヴィリオンの木造構造の大屋根が印象的であったが、その他にもこれまで住宅から研究施設、工場、大規模オフィスビルなど多岐に渡る実作を手がけ、それらのいずれもで、環境を意識した設計を試みている。また、素材の開発や新しい理論の提案など、研究活動にも余念がない。こうしたトマス・ヘルツォークの活動や思想を紹介する本はこれまでにも複数出版されているようだが、展覧会に合わせて同じタイトルを持つ『Thomas Herzog: Architecture and Technology』が出版され、これまでの業績を総括するものとなっている。ドイツはエコロジー建築の先進国といわれているが、日本では環境への関心はきわめて高いものの、まだ建築での試みが充分とはいえないであろう。昨今、創造的な構造家と組むことで新しい表現を持つ建築が次々と作られているが、同じように環境に理解の深いエンジニアと組むことで実現する新しい建築が、もっと試されていいはずである。【建築家:今村創平】

著者:Ingeborg Flagge、Verena Herzog-Loibl、Anna Meseure

出版社:Prestel

サイズ:315×245

ページ数:220

発行年:2002.03